転倒予防

皆様、こんにちは。希望のつぼみ末広です。
本日は、リハビリ技師の観点から、転倒についてお話ししたいと思います。

転倒は、人が動いている限り誰もが起こる可能性のあることです。しかし、年齢を重ねることで様々な要因が重なり、転倒へのリスクは増大してしまいます。
要因は、大きく分けて次のことが挙げられます。
① 心身による影響(内的要因)
転倒し易い疾患・疾患筋力が弱くなる・視野や視力の低下・注意力の低下・服薬状況など
②環境による影響(外的要因)
履物・小さな段差・夜間の足元の明るさ・電気のコード・絨毯のめくれなど

要因はこれだけではありませんが、上記のような原因で転倒が起こるとされております。
転倒で一番注意しなければならないのが、骨折です。
一度、骨折歴のある方は、2~3倍骨折するリスクが上がるともいわれ、骨粗鬆症のある方も1.5~2倍と言われています。
骨粗鬆症は単位体積当たりの骨量のことを言います。骨の強さを表す指標の一つとされ、一定容量の骨に含まれるカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分の量を指します。

正常な人の骨の断面

骨粗鬆症の人の骨の断面

骨粗鬆症は運動の他に、薬物療法や食事などでも予防できるとされております。
骨の主な成分はカルシウムです。体に必要なカルシウムは十分に摂取することが大切です。
カルシウムを効率よく骨を作るためにはビタミンDビタミンKも欠かせない栄養素です。
カルシウムが不足すると、骨から血液中にカルシウムが放出されます。すると、骨がスカスカになり、骨密度が低下します。
下の画像は、カルシウムを豊富に含む食品と吸収率を示しています。

次に、住み慣れた環境でも転倒の危険性は潜んでいます。ご家庭で転倒しないためには、環境整備をすることは非常に重要です。
そこで、転倒に繋がる環境と改善策を下の写真とともにご説明させていただきます。
①段差によって不安定になりやすく、手すりを設置して安定性を高める。

②玄関にて、段差があるため昇降用に上がり台を設置し、安定性を高める。また、床が滑りやすくなっていたため、滑り止めのマットを設置し、足を滑らせて転倒する事を防ぐ。

③階段に物が散乱していることもあり、導線が狭くなっているため、置いてある物を整理し、導線を広げる。

④部屋の扉に小さな段差があるため、小型スロープを設置し、段差を解消する。

このように、ご家庭の環境整備をすることで転倒への危険性は減少します。
もし、ご不安などがありましたら、希望のつぼみには各事業所にリハビリの専門職がいますので、安心してご相談ください。
これからも皆様がいつまでも住み慣れた環境で生活できるよう、私たち一同全力でお手伝いさせて参ります。

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