『冬にいかに運動量を増やすか?』
こんにちは、げんきNAVI希望のつぼみ旭川東です。
ここ旭川は本格的な冬将軍がやってきています。おそらく根雪になってしまう感じですね。
冬になると雪の無い時期に行っていた散歩も、「寒いから」「転んだら困るから」という理由で行わなくなり、屋外に出る機会が雪の無い時期と比べると激減してしまいます。雪はねをすると言っても、大雪の場合には足腰を痛めることが考えられることから、人にお願いしてしまいます。雪は毎日降るわけでもなく、毎日の定期的な運動量を確保するには限界があります。
高齢者の場合、冬になると活動量が不足することが、筋力低下となり、この結果が、日常生活動作(移動・入浴・更衣・整容・トイレ動作等)能力の低下に結びついていくことにもなります。
筋肉量の低下は、加齢による、筋肉量を増やし維持するホルモン分泌量の減少が起因しています。筋肉は体内の熱を発生させる役割があることから、筋肉量の低下は、そのまま体温低下の一因となります。また、加齢に伴い、血管そのものの弾力性が失われることから冷えの原因となる下肢静脈瘤に羅患する高齢の方は、高齢になるほど増える傾向にあります。体が冷えた高齢の方は、暖房の効いた室内でも冷えが回復し難く、寒さが辛くて様々な行動に参加したくなる方もいらっしゃいます。
役割が少なくなってくる高齢の方々は、外部との関わりが減少し、外出機会が減り、外出が減れば体を動かす機会も減り、自ずと一日の運動量が減ってしまいます。
では、どのようにして、高齢の方々は、活動量を増やしていきましょうか。以下に、いくつか箇条書きにしてみます。
・冬でも気温の高い時間に散歩を促す
・介護保険サービス(デイサービス)を活用する
・家族が外に連れ出す
・椅子に座ってできる筋トレを行う
・その場で足踏みを行う
・椅子につかまって筋トレを行う
・立っているだけの時間をつくる
寒いとストーブのそばから離れない、カイロ・湯たんぽ・厚着を使う、等の対策がよく行われています。しかし、これらの体外からのアプローチは一時的な対策であり、むしろ、筋肉量をますます少なくしてしまい、根本的な対応とは言えません。自分の体を、熱を発しやすい身体に変えていく、つまり、筋肉量を維持・増加させ、基礎代謝量を上げていくことが長い目で見ていくと効果のある寒さ対策と言えると思います。運動・活動も習慣です。意識して、どうしたら運動を行えるかを考えてみませんか。答えは必ず見つかります。